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外人生活のススメ②(craigslist Seattle)

シアトルに着いてまず社長に案内されたホームステイ先はMercer Island(レイクワシントンに浮かぶ島)にある社長の知り合いの家でした。このマーサーアイランドは立地的に交通の便は良かったんですが、仕事を退職したような年寄りや金持ちが住むとっても退屈な島で、夜barに行きたくても何もなく、僕が夢見るアメリカ生活とは程遠いものだったので引っ越すことにしました。

Map

ここで使うのがcraigslistです。クレイグスリストにはcraigslist San Franciscoやcraigslist Portlandのように各町にあるウェブサイトでみんな自由に投稿できます。そこで小さなレストランからMicrosoftのような大企業まで求人情報を載せたり、生活雑貨から車まで売り買いが行われたりしています。このクレイグスリストで不動産やルームメイトの募集もしているのです。そしてとうとうcraigslist Seattleで見つけました。場所はCapitol hill の近く、Montlake! 通称Montlake Howse(モントレイクハウス)です。ここで出会うルームメイト達が僕のアメリカ生活をグレイトなものにしてくれました。

クレイグスリスト シアトルでこのモントレイクハウスを見つけた僕はすぐにメールすると、総勢5人で住むこの家のリーダーであるMelanieから返事が来ました。どうもこのモントレイクハウスでは毎週1回ファミリーディナーと称してルームメイト全員で晩御飯を食べる日を設けているようで、そのディナーに遊びにおいでと言うのです。断る理由もないので、僕は手土産にビールを持ってファミリーディナーに伺いました。着いた途端、僕はこのディナーの趣旨に気づくのです。これはテスト!実はこの日、僕以外にアメリカ人の女性2人も呼ばれていたのです。

Family dinner1Family dinner2

ディナーの後にはカードゲームを楽しみ、僕もこの家に住むShavaと言う猫を終始ヒザに乗せながら、ぎこちない英語でなんとか話にはついていったものの、当然他2人のネイティブスピーカーほどは喋れず、ディナーは終了。退屈なマーサーアイランドで面接試験の結果を待つこと3日。合格通知とも言えるメールが、メラニーから送られてきました。「私たちはTakeshiroを選んだので、いつ引っ越しして来れる?」マジで!?僕? アメリカでアメリカ人の人たちと一緒に住みたいという一つの目標が早々に達成できて、本当に嬉しかったです。

早速入居した僕はみんなに、なんで僕を選んだのか尋ねました。みんなは、僕がレストランで働くためにシアトルに来たことや考え方がカッコイイと思ったからだと言ってくれました。あと、ハウスキャットのShavaも僕を選んでたしね!とアメリカ人らしいジョークで答えてくれました。アメリカってホント良いとこやー!

外人生活のススメ①

みなさんは外人になったことがありますか?

ぼくは2013年から2年間、アメリカのシアトルで外人として生活しました。外人生活をおくるとサバイバル能力が身につき、価値観が変わり、視野が広がり、脳みそが開き、自分の国での生活との権利や義務の違いに気付き、、、まぁとにかく人生のうちで、出来る事なら一度は外人として生きてみるもの良いと思います。

Mt.rainier

まずはビザです。僕は当時15年ほどイタリアンなどのレストランで経験がある料理人だったので、そのキャリアを生かす形でビザの取得に挑戦しました。

どこの国でもそうですが、ワーキングビザの取得は非常に困難なので、選択可能なビザは観光ビザ、学生ビザ、J−1(日本語名忘れました)ビザの3種類。その中でも働けるのはJ−1ビザだけだったので、J−1ビザでアメリカに行く方法を考えました。アメリカにはワーキングホリデーは無いのです。残念!

J−1ビザとはアメリカにある日本企業で働きながら技術を学ぶというビザで、正式にはサラリーではなくスタイペンド(報酬)をいただきながら勉強するという名目です。このビザを発行してくれる企業をシアトルに発見したので、早速メールで連絡を取り、Skypeで面接していただき、様々な困難な手続きを経てようやくJ−1ビザの取得に至りました。

この企業はシアトルとベルヴューでベーカリーショップを経営されてる会社で、ペイストリー未経験の僕がベーカリーショップで働くことになったのです。

このように、日本では自由に仕事を選ぶことができますが、外国ではそういう訳にはいかないのです。

 

Speakeasy

アメリカで禁酒の時代があったのをご存知でしょうか?
1920(19?)年から1933年まで、アメリカでは普通にアルコールを買う事が出来なかったみたいです。もちろん禁止されると、マフィアなんかが取り仕切って結局コソコソやるんですけどね。
やっぱ人間ってたまには酔ったりしないとやってけないですよね。
で、コソコソ飲るために出来た場所がSpeakeasy(スピークイージー)。

speakeasy1

この家、外から見ると普通ですが、地下に行くと隠れ酒場(Speakeasy)があるのです。
場所はシアトルのユニバーシティ ディストリクトの近くです。

ニューヨークなどの大都会では、映画「The Great Gatsby」でも出てくる様に、美容院などのお店にスピークイージーの秘密の入り口が有り、連日クレイジーなパーティーが行われていたようです。
gatsby speakeasy

しかしシアトルのような小さな町には、そういった大きなものは無く、家を改築してスピークイージーを作り、近所の人達でこっそり楽しんでたようです。

そしてもちろん酒屋さんなど無いので、家のバスタブでアルコールを醸造していたみたいです。
いわゆるBathtub Gin(バスタブジン)ですね。

bathtub gin

もちろん、そんなアルコールが美味しいわけがありませんよね。
だから他のアルコールやスパイスなどを混ぜる、カクテルの技術が発達したんだと思われます。
アメリカのカクテルは日本で飲むものとはかなり違うので、アメリカを訪れる際には是非色んなbarをハシゴしてみてください。

そしてこれがスピークイージーのカウンター。

カウンター

部屋全体はこんな感じ。

speakeasy2

左側には暖炉もあります。

電話BOX

入口横には電話ボックスまであります。

この家、スピークイージーがあるということは、100年くらいの歴史があるということです。
日本で100年前の家に住んでる人ってあんまりいませんよね。でもアメリカでは100歳以上の家がたくさんあって、改築を繰り返して今でもバリバリの現役で活躍中です。
歴史の浅いアメリカに日本よりも古い家がたくさんあるって、なんか変な感じですね。
と言うか見習うべきところかもしれません。

kuma coffee(クマ コーヒー)

シアトルには美味しいコーヒーがたくさんありますが、僕のお気に入りはダンゼンkuma coffee(クマ コーヒー)。

kuma coffee

 

酸味が少なくて香り高いので、とっても僕好みです。

bellman stove top
休みの日にはBellman(ベルマン、これもお気に入り)のエスプレッソメーカーでカフェラテなんて作っちゃいます。oh my gosh! sooo gooood!

初めてのエルサルバドル フード

やっぱり世界には色んな食べ物があります。料理研究家と名乗って3年。積極的に世界の料理を食べてきたつもりでしたが、今日また新しい料理に出会いました。まだまだ未熟者です。

エルサルバドル料理です。エルサルバドルは中米の小さな国ですが、レベルの高い自国の食文化があるみたいです。
今日行ったレストランはシアトルのユニバーシティ ディストリクトにある店です。

guanacos tacos pupuseria

 

ユニバーシティ ディストリクトは文字どうり大学のある場所で、ここ、Univercity of Washingtonには世界中から学生が留学に来ています。はっきり言ってインターナショナル ディストリクトよりインターナショナルです。

platanos   pupusa1   banana   サモサみたいなやつ   tamale   pupusa2

左上の写真はPlatanosといってフライにしたバナナに豆のソースとリコッタをロボで回したようなソースがついてます。右上の写真はバナナのアップですが、色は普通のより黄色く、甘さ控えめで、大きさは1.5倍くらいあります。エルサルバドルのバナナは普段、日本で食べるのとは違う種類で、現地ではチーズを挟んでバナナの葉で包み、BBQの時なんかに蒸して食べたりもするそうです。

真ん中上の写真はPupusa(ププーサ)とTamale(タマリ)、Curtido(クルティド)、サモサみたいな食べ物のもりあわせで、食文化の高さがわかります。
ププーサはインド料理のクルチャに似てる食べ物で、見た目パンケーキみたいですが、中に具が入ってて、トウモロコシ粉を使ってるみたい。タマリも同じくトウモロコシ粉ですが、蒸してあるので、中華料理の肉まんみたいな感じです。クルティドはキャベツのピクルスで、かなりスパイシー。でもクセになる美味さです。

僕は大阪でエルサルバドル料理を食べた事ないけど、もし見つけたら教えてください。

 

Spinasse holiday party

1月22日(火)Beacon HillのBar del CorsoでSpinasseのホリデーパーティーがありました。

jason sratton holiday party1 pizza oven
この日はクリスマスから1ヶ月おくれですが、シークレットサンタと言って皆んなでプレゼント交換をして、美味しいピザ食べて、日頃のハードワークを癒し、楽しい時間を過ごしました。

rain shadow christmas story
ちなみに僕は、店のオーナーからは肉屋の$50チケット。プレゼント交換では映画Christmas Storyで出てくるセクシーな照明をもらいました。実はこの映画最近観たばっかりで、かなり嬉しいプレゼント。

victor martin forest alex"s friend audrey takeshiro
Jasonが持って来たテンガロンハットでふざけてみました。
アメリカ人ってショーもない冗談はやたら言うくせに、写真の時はあんまりふざけへんのよね。Do you koto?
bush garden1 bush garden2
で、最後はお決まりのカリオキ。
ここはBush Gardenと言う日本食のレストランでカラオケもできます。
昔エルヴィス プレスリーも来たらしい、シアトルでは2番目に古いジャパニーズ レストランです。

Jello Shots!

仕事終わりにみんなでよく行くUNICORNというBarがあります。なんてことない普通のBarですが、僕らの目的はJello Shots(ジェロショッツ)。Jello Shotsはカクテルをゼラチンで固めてるだけの物ですが、飲みやすい・・・いや食べやすい割に後からジワジワ酔いがやって来る、変なカクテルなんです。家に帰ってから本格的に酔ったりするからわけわからん。
jello shotsストローを淵に沿ってくるっとまわし、イッキに飲み込む感じ。
さすがカクテル発祥の国アメリカ。色んなんがあるねぇ。

Family Meal!

I love my co-workers! They have enough experience and skill to be a head chef. But we want to work with Jason, Carrie and everyone. I’ve never seen like this great team. My family!
最近営業前にみんなで座って賄いを食べてます。僕はあんまり英語が話せないけど、この時間が結構好き。僕が写真を撮ろうとしたら、「日本ではみんなこうするんやろ?」って言ってピースしてくれました。
僕の同僚達はみんなレストランでヘッドシェフになれる実力がある人達ばかりやけど、Jason Srattonという天才と一緒に仕事がしたくて Spinasseに居るんだと思います。しかも日本のキッチンと違って、みんなチョー優しくて、それでいてプロ意識はかなり高い。こんなすばらしいチームは見た事ないね。この店でみんなと仕事出来て誇りに思います。ありがとう!

黒いダイヤならぬ白いダイヤ!

ジェイソンが嬉しそうにガラスのビンの蓋を開けて僕の鼻に近づけてきた。
鼻に近づく前にその強烈な香りはキッチンを包んだ。
ウォー!まさしく「神様からのプレゼント格付け」トリプルAのトリュフ!しかもこのハンパない香りの 強さは白か?
         

じゃが芋みたいに見えるけど正真正銘の白トリュフ。ピエモンテのアルバ産で、$420したらしい。しかし、すばらしい匂いやなぁ。匂いだけで赤ワイン一本いけるなぁ。ブリア・サヴァラン曰く「台所のダイヤモンド」。まさにそれ。アイアグリー。神様ありがとう!

アメリカ大統領選挙 2012

大統領選挙がある年にアメリカに居れて貴重な体験が出来ました。
大統領選の当日はラッキーにも仕事が休みだったので、友達の家にElection partyに行きました。日本は大統領制じゃないから一概に比べる事は出来ないけど、若い人達がこれだけ政治や自分たちの国について真剣に考えてるのは良い事やね。まぁアメリカ人は何かと理由つけてPartyしたいだけやけどね。
        

この日パーティーの主催者の人達がクイズの紙をつくってみんなに配ってました。内容は21時までに大統領は決まってるかとか、ビールはまだ残ってるかとか、そんな内容やったらしいけど15問くらい、問題の意味がよく解らなかったので、僕は読まずにランダムに記入しました。
そして大統領選挙のこの日、奇跡は起こったのです。
英語のネイティブスピーカー50人は居たであろう このパーティーで、問題を読まずに記入した僕がクイズチャンピオン!アンビリーバボー。

この後、キャピトルヒル(大阪で言うとミナミ的なとこ)行ってみたら、道いっぱいに人が溢れてて大騒ぎ。警察も注意するどころか、車が入らないようにこのパーティーを守ってました。すばらしいねアメリカ。ワシントン州とくにシアトルはデモクラッツ(民主党)支持の町なので、みんなそうとう盛り上がってました。

            

ちなみにワシントン州では大統領選挙と併せて、マリファナ合法と同性愛者の結婚を問う住民投票もあり、両方可決されました。
特にシアトルは同性愛者の多い町で、あちこちでみんな喜びをかみしめあってました。すすんでるなぁアメリカ。
しかし、アメリカでは宗教の関係上この同性愛者の結婚に反対する人が居るのはわかるけど、なんで宗教なんてほとんど信じてない日本で同性愛者の結婚が認められてないかわからへんなぁ。少子化防止かなぁ。
このおっちゃん嬉しすぎて飛び跳ねてるから上手く写真撮れへんかったど、APPROVE 74て書いてあって、74て言うのはこの法律の番号で、町のあちこちに貼り付けてありました。おめでとう!