マンジヤーモ イタリア キャンティ編

ホステルで知り合ったシンガポール人のカップルとレンタカーしてキャンティ地方にドライブする事になりました。
最初に向かったのはSan Gimignano(サン・ジミニャーノ)。フィレンツェとシエナの間にはサン・ジミニャーノの様な城壁に囲まれた町がたくさんありました。昔、フィレンツェとシエナは度々戦争していたからかなぁ。悲しい歴史ですが、今となってはドラクエに出てくる町みたいで、どれもかっこいい。
キャンティに来た理由はもちろんワイン!早速ワインテイスティング。この地方の葡萄品種は主にサンジョベーゼ。モンテプルチアーノと並んで、僕が一番好きなイタリアワインの葡萄です。最高でーす。プーハー。

続いてGreve In Chianti(グレイブ・イン・キャンティ)と言う小さな町に向かいました。目的はまたワイン。Le Cantine (http://www.lecantine.it/cantineUtente/index.php)エノテカと言うか酒屋さんかな?テイスティング用のカードを購入して少しづつテイスティングする事ができます。エキストラ・バージン・オリーブ・オイルもテイスティング出来るのでこっちもオススメです。
  

そして気に入った物があれば購入出来ます。僕はトスカーナのオリーブオイルが大好物なので、5本ほど大人買いしちゃったー。

アペリティーボには十分過ぎるほど飲んだので、フラフラ葡萄畑の間を歩いてレストランに到着。

 

  

トスカーナって感じやねー。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)は、ボリュームも歯応えも十分。キアナ牛って硬いなー。アゴが疲れる。でも和牛とは違う美味しさがあるなー。

マンジヤーモ イタリア フィレンツェ編

そしてとうとうやって来ました。花の都フィレンツェ!
おおーまさにテレビでみるイタリア!

そしてフィレンツェでの一番の目的はもちろんMercato Centrale(中央市場)。たぶんイタリアで一番大きな市場かな。
            

品揃えはかなりのもんで、フィレンツェはかなり内陸にあるのに魚介類の豊富さにはビックリ。種類もなんか日本の魚介類と似てる。鯖、ボラ、鯵、鯛、太刀魚までいるし。
パレルモより魚介類の種類は少ないけど、加工肉とチーズの種類の多さはさすが。
日本で業者さんから買うと7000円/kgはするであろうサラミが25ユーロ/kgくらいかな。
きのこの類は夏だったので、少しさみしい品揃えでしたが、それでも日本ではなかなか手に入らないポルチーニやシャンテレル(ジロール)が並んでて、テンション上がるなぁ。

フィレンツェの中央市場には、お土産コーナー的な所やフードコート的な所もあり、市場の周りには出店もたくさんあるので、料理人じゃない人でもかなり楽しめると思います。
                       

トスカーナの郷土料理のライスサラダ、パンツァネッラ、トマトの詰め物、茄子のパルマ風(これはパルマ料理か・・・)。しかし何でサラダ2個も頼んだんやろ?旅行中の行動って後から考えるとバカな時ありますよねぇ。

マンジヤーモ イタリア シエナ編

ローマからバスに乗りトスカーナ州シエナに到着。 まさにテレビで見るような美しい町。こんな古い町が残ってるなんて。チョーロマンチック! 彼女によると、14世紀にペストが大流行して、シエナは人口の半分くらいを失って街の機能がストップしてしてまったらしい。だから都市開発が行われず、昔のままの町並みが残ってるらしい。へー:-O しかし、カンポでボーっとしてるだけで満足やわ。 さて、シエナにはCane e Gattoと言うレストランが目的で来たので、早速予約してアンディアーモ。 コース料理に合わせてワインのコースも注文しました。
     
Cane e Gattoの料理は伝統的なトスカーナ料理でどれもかなり美味しかったですが、やっぱパスタが一番かなぁ。ほうれん草とプロシュット、リコッタのリピエーノで、たっぷりのトリュフ。餃子とかサモサとかスプリングロールとか、詰め物系のパスタはとにかく美味しいなぁ。
ちなみに僕が料理人だと言うとキッチンの中(設備はかなりシンプル)を見せてくれて、興味があるなら働きにおいでと言ってくれました。以前この店で日本人の方(今は、東京でCane e gattoのオーナーシェフです)が働かれてて、日本人に好印象を持たれてるみたい。 若い料理人で興味のある人は行ってみてもいいかも。
しかもサービスの方はシェフの娘さんでかなりのベッピンです。

Cane e Gattoでワインをたらふく飲んだので、早起きせずにゆっくり寝てると何か外が騒がしい。楽しそうな音。急いで支度して出かけると、どうもお祭りみたい。あしたはPalioがあるからかなぁ。
  

太鼓叩いたり旗振り回して投げたり、かなり勇壮な感じ。まわりをよく見ると、若い女子達が目当ての男子を見て盛り上がってました。どこの国も祭りってそんなもんやね。

 

マンジヤーモ イタリア ローマ編Ⅱ

そして再びローマに戻り、お盆休みでこっちに来た彼女と合流。
早速ローマ料理をいただきに行きました。

ローマと同じラツィオ州にある町アマトリーチェの名物パスタ、アマトリチャーナ。日本でもおなじみの料理です。ちなみに、トマトソースを使ってない、グリーシャ(Gricia)と言うパスタもあります。大航海時代の16世紀(実際にトマトを食べだしたのは17世紀末、最初は観賞用だったらしい)にトマトがイタリアに来る前からある料理です。
ローマのカチャトーラは白い(トマトを使ってない)と聞いてたけど、ホンマなんや。うーんトマト入りの方が美味しいなー。

ローマのダウンタウンから少し離れると、すごく背の高い松の木をたくさん見かけました。日本のとは種類が違い、もちろんマツボックリも巨大。
つまり、イタリア料理に欠かせない松の実が とれるんです。

マンジヤーモ イタリア パレルモ編

若い時にラ・ベットラ落合シェフの本を読んで、どうしてもシチリアに行ってみたいと思ってたので、オーバーナイトトレインでシチリアのパレルモへ向かいました。狭い6人用座席でクーラーの調子も悪くて暑かったけど、パレルモまで50ユーロ弱。安いなー。イタリアの電車は基本的に時間どうりには動かないので、ナポリに着いた時には1時間以上遅れてました。ナポリで乗ってきたドイツ人の女の子が、あまりの遅さにブチギレで、1時間くらい文句言ってました。ドイツ人ってしつこい国民性なんかなぁ。まぁドイツも日本といっしょで、電車が遅れたりしないんやろーなー。

電車の中では隣に座っていたナポリ人のおっちゃんがイタリア語のしゃべれない僕にガンガンイタリア語で話しかけてくるし。フレンドリーにも程があるやろー。でも、僕がイタリア料理のシェフだと言うと、パスタノルマと言うオススメのシチリア料理を教えてくれた。是非トライしてみよう。

イタリアの駅には改札口的なものがありません。だからチケットが無くても電車に乗ることが出来ますが、チケットを確認に来る車掌さんにバレると50ユーロほどの罰金を払わないといけません。この時も当然車掌さんがチケットの確認に来ました。で、日本人の僕を見つけると嬉しそうにウィニングイレブン(プレステのサッカーゲーム)の話をしだしました。隣のナポリ人のおっちゃんも交えて、1時間くらい。ジュビロ磐田が好きらしい。仕事中に1時間も客と談笑してて大丈夫なんかなぁ。チケットの確認は?イタリア人ってほんまテキトー。

この電車はイタリアのつま先、カラブリアで全車両を切り離し船に積み込んで、シチリアのメッシーナに到着後、再びつなぎ合わせ出発します。積み下ろしにはかなり時間掛かってたし、あまり良いシステムとは思いませんが、なんかカッコイー。『世界の車窓から』でもこの電車を紹介してました。

結局パレルモには5時間ほど遅れて到着。5時間遅れ・・・ひどいな。
でも文句言ってたのはあのドイツ人の女の子くらいで、みんな当たり前みたいな顔してました。

パレルモに着くとあらかじめホステルワールドで予約していたB&Bのジョルジオが迎えに来てくれました。彼はすごくナイスガイで、シチリアの事を色々教えてくれました。皆さんもパレルモに行く時はジョルジオズハウスにお泊りください。www.giorgioshouse.com

パレルモはローマに比べて洗練されてない感じで、無骨なバロック建築がかっこいい。

やっぱり歩きまわるとお腹が減る。グルメ旅行なので、たくさん食べてるけど、やたら歩いてるので、既に2kgほど体重減。

マッケローニ コン サルデ エ フィノッキエット(Maccheroni con Sarde e Finocchietto)マッケローニと言ってもマカロニとは違います。昔イタリア(特にナポリ)ではパスタは何でもマッケローニって言ってたみたいです。だからマッケローニってメニューに書いてあるとどんなパスタが出てくるか解らないので、スタッフに尋ねてください。

このイワシと野生ウイキョウの葉のソースは日本のイタリア料理本にもシチリア料理としてよく出てくるやつです。 でも日本でフィノッキエットなんて簡単に手に入んないですよね。
海外で食べると何でも美味しい気がするから、プロフェッショナルとして冷静に食べてみてもやっぱ美味しいなー。ボーノ !フィノッキエットはもっとクセのある味かと思ったけど、意外に食べやすかったです。

後からジョルジオに聞いたんですが、このレストランの前にあるでっかい木は、映画ゴッドファーザーのモデルになったボナンノファミリーが実際に抗争で撃ち合いした場所らしい。
が、パレルモの95%の人がマフィアだと嘘をつくようなヤツなのでこの話もうさんくさいです。ははっ!

この夜、ジョルジオズハウスに泊まってたのは僕だけだったので、ジョルジオと一緒にディナーに出かけました。
そしてこれが、あのナポリ人のおっさんがオススメしてたパスタノルマ。
まぁただのお茄子のトマトソースパスタですが、みなさんご存知のとおり美味しいに決まってますよね。
昔、アラブ人がシチリアに持ち込んだ茄子はシチリアで一番ポピュラーな野菜です。日本で人気のカポナータもシチリア料理で、お茄子は必須アイテム。

次の日は早起きしてパレルモ市場に。実はこれが見たくてパレルモにきました。

落合シェフの本にも書いてますが、パレルモ市場の活気はすごい。
海外の市場に行くと魚介類の種類の少なさにいつもがっかりさせられるけど、ここは日本並みの品揃え。地中海の豊かさに感動!
1ユーロはこの時170円くらいで、2.5ユーロのコーラ買うのに迷うくらいやったけど、野菜は激安。ハンドボールくらいのサイズのお茄子を3つ買って1ユーロくらい。だからイタリアのマンマが作る料理には野菜がたっぷり入ってるんやー。

ちなみに海外で修業したシェフ達や海外に住んでる人達が、日本の野菜はあまり美味しくない様な事をたまに言ってますが、そんなことないですよ。
日本の野菜は世界でもトップクラスの美味しさ。日本の農家さんの情熱と技術はすごいんです。ただ、気候のせいか、収穫したフルーツや野菜を熟させるのに日本はあまり向いてない気がします。

この日の夜は、ジョルジオがみんなを連れてパレルモ市内を案内してくれました。そして、彼オススメの内臓料理のパニーニ。名前忘れたなー。知ってる人がいたら教えてください。

この日ジョルジオズハウスに宿泊してたメンバーです。オーストラリア人の4人組とドイツ人カップル。僕以外はみんな学校の先生みたいです。
みんな、学校の先生はバケーションが多いからこの職業を 選んだといってました。ドレッドヘアーのヤツもいたし、日本の先生とは全然違うね。

僕は海が大好きです。だからジョルジオにシチリアのビーチで何所がオススメか聞いたらチェファルー(Cefalu)と言う町を教えてくれたので行く事にしました。
パレルモの海は汚くてがっかりしたけど、チェファルー最高!
透明度はハワイのオワフ島より上だと思います。海の中は海草や岩など何も無く、白い砂だけ。小さいけど可愛くてロマンチックな 町。新婚旅行なんかにチョーオススメです。また行きたいなーチェファルー!

A piu tarde Sicilia.