いちご大福の発酵

熟成や発酵は僕のライフワークになってるので、身の回りにある腐りかけの食べ物が気になります。よく観察してみると、僕たちの身近にいつの間にか発酵してるものがあるようです。

ichigo daifuku
例えばいちご大福。僕はいちご大福が大好きなのでよく食べますが、時々大福の中のいちごが”シュワシュワ”してる事があります。これは発酵によってガスが発生したからだと思われます。いちごを常温で放置して熟成を待ってもこういった事にはなりませんが、大福の中のいちごは2、3日放置するとガスが発生します。おそらくあんこの影響を受けて発酵が促されるためだと考えられます。そして、この”シュワシュワ”したいちご大福、メチャ美味いんです!
いちご大福を購入する時、基本的には「当日中にお召し上がりください。」と書いてますが、ぜひ常温で2、3日放置してから食べてみてください。美味しいんです。

他にもサングリアを冷蔵庫の中でしばらく置きっ放しにしておくと、漬けこんでるフルーツにも同じ現象が起こります。そして当然このフルーツも激ウマ!

みなさんも試してみてください。

※私は科学者ではなく、この文章にもなんの裏付けもありません。単に私の予想です。なお、これらのいちご大福やサングリアを召し上がって体調が悪くなられてもいっさいの責任を負いかねます。

 

Burmese Bento

某大学のお客さんとしてミャンマー人の方達がいらっしゃった時、その方達の滞在期間中のお弁当を作らせて頂きました。

僕は海外のレストランで仕事してたこともありますが、おそらくミャンマーの方に料理を作るのは初めてです。会ったこともありません。

日本のパスポートはとっても優秀で、たくさんの国々に観光目的で簡単に渡航できますが、ミャンマーの人達は基本的にはビザの申請が必要で、しかも許可が出にくいようです。という訳で今回いらっしゃった人達も海外初の人達がほとんどでした。だからミャンマーの人達になかなか出会えないんですねー。日本人は恵まれた環境にあることを感謝しないといけないですね。だから、パスポートを盗まれないように気を付けましょう!

話は戻りますが、ぼくが言いたい事は、ミャンマーの人達の期待にお 弁当で答えるのは難しそうだと言う事です。

Wikipediaで調べると、ミャンマーの人達はチョー米食文化で、麺類も大好き。アヒと呼ばれるカレー炒め的な食べ物や和え物を日常的に食べてるみたいです。日本と違い水道水が飲めない国だと思われるので、おそらく生野菜なども食べないでしょう。

これらの情報と日々の皆さんの食べ方を元に、メニューを組み立てました。初日と最終日の写真を撮り忘れましたので、撮った分だけ載せます。

bento1上の弁当はチキンのアヒ、ホウレン草のおひたし、春雨の和え物、自家製のシャルキュトリー、などです。初日(初日の写真はありません)の反応を伺うと、全員、先ず麺類に手が伸びたそうです。予想通りの麺好き!あと、大根の煮物は、箸でツンツン突いて不思議がってた様子。大根は無いんですかね?とにかく面白いリアクションです。

上の弁当に関しては、意外にもハムに手をつけない人が半分くらい居たそうです。ハム類は世界中の人達に愛されてる食べ物だと思ってましたが、例外もあるんですね。

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上のお弁当は3日目の物です。メインに照り焼きチキン。副菜に、海老のソース焼きそば、山芋のピクルス、ホタルイカ、きんぴらゴボウ、シラスのふりかけ。この日はかなりジャパニーズな感じで攻めてみました。基本的に外国人には不人気な、オクラや山芋のなどのネバネバ系、シラスやホタルイカのようなありのままの姿のシーフードをいれてみましたが、山芋とホタルイカは完食。シラスもお一人残されただけでした。ホント意外です。

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お次は主菜に海老のグリーンカレー炒め。副菜に鶏肉とチンゲン菜の中華風、蕎麦にオクラ ネギ 生姜 のタルタル。などです。海老は皆さん大好物のようで、毎日でも食べたいらしいです。

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次は主菜に,eight hillsの人気商品 ケイジャンチキンの手羽元バージョン。副菜に冷奴、牡蠣の塩焼きそばなどです。東南アジアの人達は、通常 豆腐は炒めたり 揚げたりするので、リアクションが楽しみ。普段 魚は淡水魚を食べるらしく、海の魚は苦手で生臭く感じるそうです。日本人が持ってる感覚と逆ですね。

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これはペスカテリアンバージョンの物です。写真は載せてませんでしたが、お一人ペスカテリアンの方がおられたので、毎日一つだけシーフードメインの物を作ってました。

ワインセラーで生ハムを作る②

生ハムなどの熟成加工肉は、肉の中や空気中に存在する微生物を利用し熟成→発酵させるので、一度も冷凍されてない出来るだけ新鮮な肉を使う必要があります。

今回は鹿児島産のバークシャー種のロース肉を屠殺後すぐに郵送していただきました。

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1cmほどカットしソテーして味見してみましたが、赤身と脂のバランスも良く、また脂の融点も少し低いようで、脂の口溶けがとっても良かったです。やはり、美味しい豚は脂が美味しい!

全部食べてしまう前に塩漬けして、一昼夜ねかします。

2015.1.10   4330g

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ワインセラーで生ハムを作る①

eight hills delicatessen で生ハムやサラミを作ります。

欲を言えばしっかり温度と湿度管理ができる肉専用の熟成庫が欲しいのですが、小さい物でもSUVの新車が買えるほどの値段なので、当店のような小さなデリカテッセンでは、なかなか現実的ではありません。なので、比較的購入しやすいワインセラーで代用します。高価な熟成庫もワインセラーも基本的には温度変化が少なく高湿度の地下室のような環境を目指した物なので、イケると判断しました。

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コンプレッサー式の大型ワインセラーです。これでも当店としては大きな買い物です。

次に、湿度管理ができないワインセラーの弱点を克服するための武器が加湿器です。

steamer

庫内の温度を上げないように超音波式のものにし、電源の問題は超強力 バッテリーで補います。これで、湿度90%を狙います。